症状
じんましん(蕁麻疹)の症状の特徴として、皮膚に蚊に刺されたような赤いふくらみが現れ、ポツポツと徐々に広がったり、時間が経つにつれて大きくなったり、体の様々な場所に出てきたりします。かゆみが伴い、チクチクとした痛みや焼けるような熱さを伴う場合もあり、悪化すると痛みを感じることもあります。しかし、大体の場合、時間が経過することで、跡形もなく消えていきます。時間としては、数分から数時間で消えることが多いですが、半日から1日程度消えない状態が続くこともあります。
じんましんの症状は様々あり、原因を特定できる場合もありますが、一概には言えないとともに原因が不明な場合もあります。そのため、原因として思い当たることもなく、症状を繰り返すケースもあります。
※湿疹とじんましん(蕁麻疹)はかゆみが主たる症状としてあるため、同一のものとよく間違われますが、原因と症状は異なりますのでご注意ください。
原因
じんましん(蕁麻疹)の原因は、「アレルギー性のもの」と、「非アレルギー性」のものがあります。
アレルギー性のじんましんの原因
食べ物
- 魚類(サバ、アジ、サンマ、マグロ、など)
- 甲殻類(エビ、カニなど)
- 肉類(牛肉、豚肉、鶏肉など)
- 乳製品(卵、牛乳、チーズなど)
- 穀類(小麦、大豆、そば、落花生など)
- 野菜(トマト、ジャガイモなど)
- 食品添加物が入っている食品
植物・昆虫
蕁麻(じんま)、ゴム、ハチなど
抗生物質、解熱鎮痛剤、咳止めなどの内服薬
非アレルギー性のじんましんの原因
皮膚への物理的刺激
- 下着や衣類による皮膚のこすれなど
- バッグなどによる圧迫など
- 温熱、寒冷といった温度の変化
- 日光
- 入浴や運動などによる発汗
- ストレス
- 細菌やウイルスなどの感染症
- 疲れ
治療方法
じんましん(蕁麻疹)の治療方法として最も大切なことは、原因を見つけて、その原因を除去することです。しかし、じんましん(蕁麻疹)においては、原因の特定が難しい場合もあるので、そのような場合、一般的には現在起きている症状を改善することを第一として、「薬物療法」を行います。
そのため、症状が発生する前の生活状況、行動、食事などの問診を行い、原因の可能性を探り、専門医の下、正確な診断が必要になります。
薬物療法
一般的に中心となるのが、抗ヒスタミン剤・抗アレルギー剤を用いる場合です。
生活習慣の改善
じんましんが起きる要因を日常生活において避けることが大切です。食べ物に関しては、魚介類や肉類はできるだけ新鮮なものを摂り、防腐剤や色素を含む食品添加物を含んだ食品を控えめにするといったことを心がけましょう。また、疲労やストレス、睡眠不足もじんましんの原因となるので、適度な運動や規則正しい生活を心がけることも大切です。
皮膚に刺激(摩擦や圧迫など)を与えることも要因の1つですので、できるだけ避けましょう。